AIへの指示が劇的に伝わる!基本の構成要素

回答精度が上がる基本の4点セット

基本の4点セット

AIに何かを作成してもらう時、最低でも以下の「基本の4点セット」を伝えるだけで、仕上がりが格段に良くなります。

1.【誰が】 – 書き手はどんな人?

あなたがどんな立場の人になりきってAIに書いてほしいのかを伝えます。これによって、文章のトーンや使う言葉の選び方が決まります。

  • (例)
    • 経験豊富なベテラン看護師
    • 最近プログラミングを始めたばかりの大学生
    • 5歳の娘を育てる母親

2.【誰に】 – 読み手はどんな人?

この記事や文章を、最終的に誰に読んでほしいのかを伝えます。相手に合わせて、AIが言葉の難しさや内容の深さを調整してくれます。

  • (例)
    • ITの知識がまったくない高齢者の方々
    • 就職活動を控えた大学生
    • 仕事で忙しい30代のビジネスパーソン

3.【何を】 – いちばん伝えたいことは何?

文章のテーマや結論、絶対に伝えたい核心部分を明確にします。これがブレると、AIが作る文章もぼんやりしてしまいます。

  • (例)
    • 新発売するお菓子の、これまでにないサクサク食感の魅力
    • 地域のお祭りが、今年はオンラインでも参加できるという告知
    • 地球温暖化が私たちの生活に与える具体的な影響

4.【どんなふうに】 – 文体・トーン・形式は?

文章全体の雰囲気や見た目を指定します。箇条書き、ブログ記事、メールなど、最終的なアウトプットの形を伝えると、AIがその形式で作成してくれます。

  • (例)
    • 文体: 親しみやすい話し言葉で 丁寧なですます調で 論文のような、だである調で
    • トーン: 読者を励ますような、温かいトーンで 専門家としての、客観的で冷静なトーンで
    • 形式: 箇条書きで3つにまとめて ブログ記事として作成して SNS投稿用に150文字以内で

もう一歩踏み込む!仕上がりを左右する追加要素

基本の4点セットに加えて、以下の2点を加えると、さらにあなたの理想に近い文章が出来上がります。

5.【目的・ゴール】 – 読者にどうなってほしい?

その文章を読んだ人に、最終的にどんな気持ちになったり、どんな行動をとってほしかったりするのかを伝えます。

  • (例)
    • 商品の購入を検討してほしい
    • 内容に共感し、安心した気持ちになってほしい
    • サービスの会員登録をしてほしい

6.【条件・制約】 – ルールや、必ず守ってほしいことは?

文字数や、必ず含めてほしいキーワード、逆に使ってほしくない言葉などを指定します。

  • (例)
    • 全体で800字程度で
    • 専門用語は使わずに、中学生にも分かるように説明して
    • 「簡単」「誰でもできる」というキーワードを必ず入れて

具体例で見てみよう!

× 悪い例(これだとAIも困ってしまう…) AIについてブログ記事を書いて。

◎ 良い例(これならAIも腕がなる!) 以下の要件でブログ記事を作成してください。

  • 【誰が】 最近AIの便利さに気づいた50代の主婦ブロガー
  • 【誰に】 AIに興味はあるけど、難しそうだと感じている同世代の女性
  • 【何を】 生成AIが私たちの日常生活(料理や調べものなど)で、実はスマホで簡単に使える相棒になること
  • 【どんなふうに】 読者に語りかけるような、親しみやすい「ですます調」のブログ記事形式で。
  • 【目的・ゴール】 読者が「私にもできそう!」と感じて、AIを試してみるきっかけを作ること。
  • 【条件・制約】 文字数は1500字程度。専門用語は避け、具体的な使い方を3つほど紹介してください。

もっと気軽に!「4点セット」を省略できるケース

いつも先ほどのような「発注書」をしっかり書かなければいけない、というわけではありません。AIの使い方に慣れてくると、もっと手軽な「便利な文房具」のような使い方もできます。

こんな時は「要件だけ」でOK!

1. 文章の要約・箇条書き化 長いニュース記事やメールの内容を、手早く把握したい時に便利です。

  • (例)
    • 以下のニュース記事を、3つのポイントで要約して。 [ここに記事のURLや文章を貼り付け]
    • このメールの内容を、箇条書きで分かりやすく整理して。 [ここにメールの文章を貼り付け]

2. アイデア出し(ブレインストーミング) 自分一人では思いつかないようなアイデアのタネが欲しい時、AIは優秀な壁打ち相手になります。

  • (例)
    • 小学生の娘が喜びそうな、週末のお出かけ先のアイデアを10個出して。
    • 会社の歓送迎会で使える、面白いアイスブレイクのネタを5つ考えて。
    • 「夏の涼」を感じるブログのタイトル案を、違う切り口で10個提案して。

3. 文章の変換・校正 文章のトーンを変えたり、誤字脱字をチェックしてもらったりする作業です。

  • (例)
    • この文章、もっと丁寧な敬語表現に書き換えてください。
    • 次の文章を、フレンドリーで親しみやすい表現に変えて。
    • 以下の文章で、誤字脱字や不自然な日本語がないかチェックして。

4. 翻訳 言わずと知れた便利な使い方です。単語だけでなく、文脈を汲んだ自然な翻訳をお願いできます。

  • (例)
    • 「大変恐縮ですが、会議を欠席させていただきます。」を、自然なビジネス英語に翻訳して。
    • この英語のレビューサイトに書いてある内容を、日本語で要約して教えて。

★★ amanatsuからのワンポイント・アドバイス ★★

AIは、あなたが頭の中で考えていることを察してくれるエスパーではありません。「これくらい言わなくても分かるかな?」と思わずに、「ちょっと丁寧すぎるかな?」と感じるくらい具体的に、たくさんの情報を伝えるのが成功の秘訣です。

しっかりした文章を作ってほしい時は「基本の4点セット+α」を意識する。 要約やアイデア出しなど、単純な作業を手伝ってほしい時は「やってほしいことだけ」を伝える。

このように、目的によってAIへの「お願いの仕方」を使い分けるのが、AIと上手に付き合うコツです。 あなたがAIを「文章家」として雇うのか、それとも「便利な文房具」として使うのか。その時々で立場を変えてあげるイメージですね。

この使い分けができるようになると、AIはもっとあなたの生活に寄り添った、強力なサポーターになりますよ!

AIと対話しながら、一緒に理想の文章を作り上げていくパートナーのようなイメージで、ぜひ色々とお願いしてみてくださいね!

もっと詳しくAIを学ぶなら七里信一氏の開催するChat-GPT活用セミナーがおすすめです下のリンクからぜひ見てみてくださいね。

 https://ex-pa.jp/it/3GpI/Zgd

 

             

 

この記事を書いた人 Wrote this article

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amanatsu 女性

こんにちは、amanatsuと申します。母の介護をしながら夫と3人で暮らしている50代の主婦です。 いろいろなことに挑戦して、最近は生成AIの学校「飛翔」でAIのあれこれを学びプロンプトエンジニアの認定をいただきました。日々の健康や学びで得た「AIでちょっと便利になること」などをお伝えしていきます。